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ドキュメント

nuxt build-module

Nuxtモジュールを公開前にビルドするためのNuxtコマンド。

Terminal
npx nuxt build-module [ROOTDIR] [--cwd=<directory>] [--logLevel=<silent|info|verbose>] [--build] [--stub] [--sourcemap] [--prepare]

build-module コマンドは @nuxt/module-builder を実行し、rootDir 内に dist ディレクトリを生成します。このディレクトリには nuxt-module の完全なビルドが含まれます。

引数

引数説明
ROOTDIR="."作業ディレクトリを指定します(デフォルト: .

オプション

オプションデフォルト説明
--cwd=<directory>作業ディレクトリを指定します。これはROOTDIRより優先されます(デフォルト: .
--logLevel=<silent|info|verbose>ビルド時のログレベルを指定します
--buildfalse配布用にモジュールをビルドします
--stubfalse開発用に実際にビルドする代わりにdistをスタブします
--sourcemapfalseソースマップを生成します
--preparefalseローカル開発用にモジュールを準備します
こちらも参照 github.com > nuxt > module-builder

tips

このセクションは公式ドキュメントの翻訳ではなく、本サイト独自の補足記事です。

Nuxtのbuild-moduleコマンドとは?〜モジュール開発の効率化に役立つツール〜

Nuxtで独自モジュールを開発する際、モジュールのビルドや配布準備は手間がかかる作業です。build-moduleコマンドは、こうした作業を自動化し、モジュールのビルドプロセスを簡単かつ確実に行えるように設計されています。これにより、開発者はビルド設定やファイル構成の細かい部分に悩むことなく、モジュールの機能開発に集中できます。

特に、モジュールを公開する前の最終ビルドや、ローカルでの動作確認のための準備に役立ちます。build-module@nuxt/module-builderパッケージを内部で利用し、指定したディレクトリにビルド済みのモジュールを生成します。これにより、モジュールの配布やテストがスムーズになります。


まず結論:build-moduleコマンドのポイント

  • build-moduleはモジュールのビルドを自動化し、distフォルダに完成品を生成する
  • 作業ディレクトリは引数や--cwdオプションで柔軟に指定可能
  • ログレベルやソースマップ生成など、細かいビルド設定もコマンドオプションで制御できる
  • --stubオプションで開発時にビルドをスキップし高速化も可能
  • --prepareはローカル開発用の準備に特化したモードで、反復開発に便利

いつ使うべきか?使わない方がよいケースは?

使うべきケース

  • Nuxtモジュールを公開するために最終的なビルド成果物を作成したいとき
  • ローカル環境でモジュールの動作確認やデバッグを効率化したいとき
  • 複数のビルドオプションを切り替えながら開発を進めたいとき
  • モジュールの配布用パッケージを自動生成したいとき

使わない方がよいケース

  • 単純なモジュール開発で、ビルドプロセスを自分で細かく制御したい場合
  • Nuxtの標準的なモジュール開発フローに慣れていて、追加ツールを増やしたくない場合
  • モジュールのビルドが不要な単純な設定やプラグインのみの開発時

実務でよくあるユースケースとサンプルコード

1. 公開用モジュールのビルド

モジュールをnpmなどで公開する際、build-moduleコマンドでビルド済みのdistフォルダを生成し、その中身をパッケージに含めます。

npx nuxt build-module . --build --logLevel=info

このコマンドはカレントディレクトリのモジュールをビルドし、詳細なログを表示します。

2. ローカル開発時の高速ビルド(スタブ利用)

開発中はビルド時間を短縮したい場合、--stubオプションで実際のビルドをスキップし、スタブファイルを生成します。

npx nuxt build-module . --stub

これにより、ビルド時間を大幅に短縮しつつ、動作確認が可能です。

3. ソースマップ付きビルドでデバッグを強化

問題解析のためにソースマップを生成したい場合は、--sourcemapオプションを付けます。

npx nuxt build-module . --build --sourcemap

これにより、ビルド後のコードと元のソースコードの対応が明確になり、デバッグが容易になります。


よくある落とし穴・注意点

SSR/CSR環境でのビルド成果物の扱い

ビルドされたモジュールはSSR(サーバーサイドレンダリング)とCSR(クライアントサイドレンダリング)の両方で動作することが前提です。ビルド時に環境依存のコードが混入すると、実行時にエラーが発生する可能性があります。モジュール内で環境判定を適切に行い、ビルド成果物がどちらの環境でも問題なく動作するように注意しましょう。

Hydrationエラーの原因になる場合がある

モジュールが提供する機能がクライアントとサーバーで差異を生む場合、Hydrationエラーが発生することがあります。build-moduleコマンド自体はビルドを行うだけですが、ビルド後のモジュールの実装で状態管理やレンダリングの差異に注意が必要です。

パフォーマンスへの影響

--stubオプションは開発時の高速化に有効ですが、本番環境用のビルドでは必ず--buildオプションを使い、正しい成果物を生成してください。スタブファイルは実際の機能を持たないため、本番環境で使用すると機能不全を起こします。


まとめ

Nuxtのbuild-moduleコマンドは、モジュール開発者にとってビルド作業を効率化し、公開準備をスムーズにする強力なツールです。作業ディレクトリの指定やログレベル、ソースマップ生成など細かい設定が可能で、開発から公開まで幅広く活用できます。一方で、SSR/CSRの環境差異やHydration問題には注意が必要です。実務でのユースケースを踏まえ、適切に使い分けることで、Nuxtモジュール開発の品質と生産性を向上させましょう。

モジュール開発の初期段階では--stubで高速化しつつ、公開前には必ず--buildで本格的なビルドを行うワークフローがおすすめです。