clearError
clearError コンポーザブルは、すべての処理されたエラーをクリアします。
ページ、コンポーネント、およびプラグイン内で、clearError を使用してすべてのエラーをクリアし、ユーザーをリダイレクトすることができます。
パラメータ:
options?: { redirect?: string }
オプションでリダイレクト先のパスを指定できます(例えば、「安全な」ページに移動したい場合など)。
// リダイレクトなし
clearError()
// リダイレクトあり
clearError({ redirect: '/homepage' })
エラーは useError() を使用して状態に設定されます。clearError コンポーザブルはこの状態をリセットし、提供されたオプションで app:error:cleared フックを呼び出します。
tips
このセクションは公式ドキュメントの翻訳ではなく、本サイト独自の補足記事です。
NuxtのclearErrorとは?〜エラー状態を安全にリセットするための便利なコンポーザブル〜
Nuxtアプリケーション開発において、エラー処理はユーザー体験を左右する重要な要素です。useError()でエラー状態を管理している場合、エラーが解消されたタイミングで状態をクリアし、ユーザーを適切な画面に誘導したいことがよくあります。そんなときに役立つのがclearErrorコンポーザブルです。
clearErrorは、現在のエラー状態をリセットし、必要に応じて指定したページへリダイレクトも行えます。これにより、エラー表示を解除しつつ、ユーザーを安全なページに誘導することが可能です。
まず結論:clearErrorのポイントまとめ
clearError()はuseError()で設定されたエラー状態をリセットする- オプションでリダイレクト先を指定できる(例:
clearError({ redirect: '/home' })) - エラー状態のクリア時に
app:error:clearedフックが呼ばれる - ページ遷移やユーザー操作後にエラーをリセットしてUXを改善できる
- SSR/CSR両方の環境で安全に使えるがHydrationのタイミングに注意が必要
いつ使うべき?使わない方がよいケースは?
使うべきケース
- フォーム送信後にエラーが解消されたため、エラー表示を消したいとき
- エラーページから安全なページへユーザーをリダイレクトしたいとき
- 複数のエラー状態をまとめてリセットし、状態をクリーンに保ちたいとき
- ページ遷移時に前のページのエラー状態を引き継ぎたくない場合
使わない方がよいケース
- エラー内容をユーザーに引き続き表示したい場合(誤ってクリアすると混乱を招く)
- エラー状態の管理をカスタムで行っていて
useError()を使っていない場合 - エラーの原因調査やログ収集のためにエラー状態を保持したい場合
実務でよくあるユースケースとサンプルコード
1. フォーム送信後のエラーリセットとリダイレクト
ユーザーがフォームを送信し、エラーが解消されたらエラー表示を消してトップページへ戻す例です。
const submitForm = async () => {
try {
await api.submit(data)
clearError({ redirect: '/' }) // エラークリア+トップページへ遷移
} catch (e) {
setError(e) // useError()でエラーをセット
}
}
2. ページ遷移時に前ページのエラーをリセット
ページ間の遷移で古いエラーが残らないように、onBeforeRouteLeaveなどでクリアします。
import { clearError } from '#app'
export default {
beforeRouteLeave(to, from, next) {
clearError()
next()
}
}
3. モーダルやダイアログのエラー状態リセット
モーダルを閉じる際にエラーをリセットし、次回開いたときに前回のエラーが残らないようにします。
const closeModal = () => {
clearError()
isModalOpen.value = false
}
よくある落とし穴・注意点
SSRとCSRの違いによるHydration問題
clearErrorはクライアント側でエラー状態をリセットしますが、サーバー側でのエラー状態と同期が取れない場合、Hydration時に差異が生じることがあります。特に初期レンダリング時にエラーがある場合は、クライアントでのクリアタイミングに注意してください。
パフォーマンスへの影響
頻繁にclearErrorを呼び出すと、状態管理の再レンダリングが多発しパフォーマンスに影響する可能性があります。必要なタイミングでのみ呼び出すようにしましょう。
リダイレクト先の指定ミス
clearError({ redirect: '/somepath' })で指定するパスは必ず存在する安全なページを指定してください。存在しないパスを指定するとユーザーが404ページに飛ぶ可能性があります。
まとめ
clearErrorはNuxtのエラー管理をより柔軟にし、ユーザー体験を向上させる強力なツールです。エラー状態を安全にリセットし、必要に応じてリダイレクトも行えるため、フォーム処理やページ遷移時のエラークリアに最適です。ただし、SSR/CSRの違いやリダイレクト先の指定には注意が必要です。実務での活用例を参考に、適切なタイミングでclearErrorを使いこなしてみてください。
エラー状態をクリアした後に何か追加処理をしたい場合は、app:error:clearedフックを活用すると便利です。Nuxtのプラグインやミドルウェアでこのフックを監視し、ログ記録やUI更新を行えます。
※このページは Nuxt.js 公式ドキュメントの翻訳ページです。
公式ドキュメントの該当ページはこちら:
https://nuxt.com/docs/3.x/api/utils/clear-error