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ドキュメント

clearNuxtState

useStateのキャッシュされた状態を削除します。

このメソッドは、useState の状態を無効にしたい場合に便利です。

clearNuxtState (keys?: string | string[] | ((key: string) => boolean)): void

パラメータ

  • keys: useStateで使用されるキーまたはキーの配列で、これらのキャッシュされた状態を削除します。キーが提供されない場合、すべての状態が無効になります。

tips

このセクションは公式ドキュメントの翻訳ではなく、本サイト独自の補足記事です。

clearNuxtStateとは?〜状態管理のキャッシュを手動でクリアするメリット〜

NuxtのuseStateは、コンポーネント間で状態を共有しやすくする便利な仕組みですが、状態がキャッシュされ続けるため、特定のタイミングで状態をリセットしたいケースがあります。そんなときに役立つのがclearNuxtStateです。

clearNuxtStateを使うことで、useStateで保持されている状態を手動で削除し、初期状態に戻すことが可能になります。これにより、状態の不整合や古いデータの影響を防ぎ、より柔軟で安定した状態管理が実現できます。


まず結論:clearNuxtStateのポイント

  • useStateでキャッシュされた状態をキー単位または全体でクリアできる
  • 引数にキー(文字列または配列)、またはキーを判定する関数を渡せる
  • 引数を省略すると、すべての状態がリセットされる
  • SSR/CSR両方の環境で動作し、状態の初期化に便利
  • 状態のリセットが必要な場面でのみ使い、乱用はパフォーマンス低下の原因に

いつ使うべきか?使わない方がよいケース

使うべきケース

  • ユーザーのログアウト時に状態を完全にクリアしたいとき
  • ページ遷移や特定の操作後に状態を初期化して再取得したいとき
  • 状態のキャッシュが古くなり、手動でリセットしないと不整合が起きる場合
  • テストや開発時に状態をリセットして動作確認したいとき

使わない方がよいケース

  • 状態の更新だけで十分な場合(わざわざクリアしなくてよい)
  • 頻繁に状態をクリアするとパフォーマンスに悪影響が出る可能性があるため、乱用は避ける
  • 状態の初期化が自動的に行われる場面(例えばページリロード時など)

実務でよくあるユースケースとサンプルコード

1. ログアウト時に状態をリセットする

ユーザー情報や認証トークンなどの状態をすべてクリアして、ログアウト後にクリーンな状態に戻す例です。

import { clearNuxtState } from '#app'

function logout() {
  // 認証状態やユーザーデータをクリア
  clearNuxtState()
  // ログアウト処理やリダイレクトなど
}

2. 特定の状態だけをリセットする

複数の状態がある中で、特定のキーだけをクリアしたい場合に便利です。

clearNuxtState('cartItems') // カートの中身だけリセット

複数キーの場合:

clearNuxtState(['cartItems', 'userPreferences'])

3. 条件に応じて状態を選択的にクリアする

キー名に特定の文字列が含まれる状態だけを削除したい場合など。

clearNuxtState(key => key.startsWith('temp_'))

よくある落とし穴・注意点

SSRとCSRでの挙動の違いに注意

clearNuxtStateはクライアント側で状態をクリアしますが、SSR時の初期状態はサーバーで生成されるため、サーバー側の状態とクライアント側の状態がずれることがあります。特にHydration時に状態の不整合が起きると、UIの差分が発生しやすくなります。

Hydrationエラーの原因になることも

状態をクリアした直後に再レンダリングが発生すると、サーバーとクライアントの状態差異が原因でHydrationエラーが起きることがあります。状態クリア後は、状態の再取得や再設定を適切に行うことが重要です。

パフォーマンスへの影響

状態を頻繁にクリアすると、再度状態を初期化・取得する処理が増え、パフォーマンス低下やUXの悪化につながる可能性があります。必要なタイミングでのみ使うようにしましょう。


まとめ

clearNuxtStateは、NuxtのuseStateで管理される状態を手動でリセットできる強力なAPIです。ログアウト時や特定の操作後に状態を初期化したい場合に特に有効で、状態の不整合を防ぎ安定したアプリケーションを作るのに役立ちます。

ただし、SSR/CSRの違いやHydrationの問題、パフォーマンス面の影響を理解した上で、適切なタイミングで使うことが重要です。乱用せず、状態管理の設計に合わせて賢く活用しましょう。


状態をクリアした後は、必要に応じて再度状態をセットしたり、APIから最新データを取得する処理を組み合わせると、ユーザー体験を損なわずに状態管理ができます。